こんにちは、結城です。
今回は怪しいネットビジネスの勧誘を受けた時の対処法と有効な断り方といった内容の記事です。
数か月前、私のメルマガ読者のAさんからこのようなご相談を受けました。
以下、その相談文です(質問文が長かったので改変・中略しています)
結城さんお久しぶりです。
今回メールをするのは相談があるからです。
(中略)
先月くらいから、このままではいけないと思い、ブログをまじめにやろうと思って情報発信を始めました。
ここから今回の悩みになるのですが、ビジネス関連の発信をしている人で、TwitterなどのDM(ダイレクトメール)で勧誘をしに来る人がいるじゃないですか。
普段ならそういったDMは無視するのですが、情報発信をしていることもあってか、今回はつい反応してしまいました。
話を進めていくと、「ネットビジネスに関して相談したいことや質問したいことがあれば相談に乗るので、一度会って話しませんか?」と提案されました。
普段なら無視するのですが、「現状を変えたい」「このままでじゃだめだ」「今の生活はつまらないし刺激に触れてみよう」という軽い感じで、話だけならいいかなと思い、誘いに乗ってしまいました。
実際に会ってみると、身の上話とビジネスの本質的な会話をしました。その時は、具体的な稼ぎ方は聞くことができず、次回また会う予定を立てました。
そして、二回目に会った際には、前回会った人とプラスして、その人の師匠と名乗る方も来て、話を聞かせていただきました。
彼らからは、ビジネスの基本、僕のビジネスの目標の確認、Webマーケティングは大事ということ、教える人がいないと脱線して諦めてしまうということを教えていただき、「自分たちのやっている教室」の勧誘が始まりました。
こういうことしてるよ、こういう人がいるよ、こういうのがあるよっていう話をしてもらっただけで「絶対に入ったほうがいい!」といった押し売りではなかったのですが、僕としては何か裏切られたかのようで不信感が募りました。
話を聞いていると、悪いものではないように思えたのですが、入会に50万円と言う金額を提示されて、大学生の自分には大きすぎる額です。
また、教室の内容としては、無期限の指導・ノウハウ・人がたくさんいるので、Webマーケティング以外のことも幅広く教えられると説明されました。
また、彼らは、もっともらしい言葉、「早いほうがいい」、「お金をかけないと責任が生まれないから放り投げてしまう」といった巧みな話術で、僕から「はい」以外の選択肢を奪いました。
そして、僕は、その場の雰囲気で入会しますと言ってしまいました。
入会すると言ってしまったので、既に、グループLINEにも入れられたり、テキストも渡されたり、次回までの課題も出されています。
甘えていると言えばそこまでだと思うのですが、ローンで返せば月2万円くらいなら払えなくはないです。
(中略)
結城さんも聞かれて困ることだと思いますが、このまま50万円を支払って、がむしゃらにプログラムをこなしていくことに問題はないと思いますか?
今日、これから入会金の支払いに行く予定です。
私事で大変恐縮ですが、答えてくれればありがたいです。
無駄に長い分になってしまい申し訳ございません。最後まで読んでいただきありがとうございました。
相談の内容は以上です。
実際にいただいたメールはもっと長かったのですが、ここでは読みやすいように一部割愛・改変して掲載させていただきました。
※もちろん、Aさんの許可はとっております。
さて、Aさん、この度は、ご相談ありがとうございます。
実は、今回ご相談くださったAさんは大学生で、私がまだメルマガを開始したての頃に登録してくださり、かれこれ1年半以上もメルマガを読んでいただいている方です。
そんなAさんですが、怪しいネットビジネスの勧誘を受けてしまい、どうしたらいいものか迷走しているようでした。
最近はテレビでも、怪しいネットビジネスの勧誘が東京近辺で流行っていると聞きますし、大学生や新社会人など若い方を狙った怪しいビジネスの勧誘は続くものと思われるので、早いうちから対策を練っておくことが必要です。
というわけで、今回は、大学生・新社会人などの若い人が怪しいネットビジネスに勧誘された時の対処法と有効な断り方をご紹介していきます。
怪しいネットビジネスの勧誘を受けたらどうするべきか?
さて、ここからは怪しいネットビジネスに勧誘された時に考えるべきこととして、実際に私がAさんに返信した内容を公開します。
※読みやすいように改変等しております。
お久しぶりです、結城です。
ご相談のメール、ありがとうございます。
文面から察するに相当悩まれており、なおかつ時間的制約もあるみたいなので、 できるだけ手短に要点だけお話ししたいと思います。
結論としては、あくまでも私の個人的な意見ですが、 私がAさんの状況ならそのような教室には加入しません。
理由はカンタンで、
- オファーの内容が不明瞭
- 高額すぎる
からです。
おそらく、TwitterかなにかのDM経由で連絡が来て知り合ったのかと思います。 初回の面談は一対一で安心感を与えながらも信頼関係を築き、信用させた上で2回目で複数人でセールスをしてくるなど、 相手も相当手慣れていると感じました。
また、支払い前からLINEグループに登録させたり、 事前課題を出すことによって、既に参加している感じを出し、 後にはひけないような事態を作ろうとしているのも上手なやり方です。
まぁ、そのセールスの手法自体は別にいいのですが、 プログラム?の内容もよくわからない状況で、50万円の支払いはさすがに大きすぎます。
しかも、これから就職活動などでお金もかかってくる時期だと思いますし、 親に内緒で借金して、親はなんと思うでしょうか?
おそらく、色々とそれらしい話は受けたかと思います。
- これからの時代、Webが重要だ
- 起業することで大きな経験になる
- 大企業にいっても安泰ではない
- 仲間がたくさんいますよ
- 今しかない募集です
など恐怖や限定性をあおりつつも、 プログラムに参加した後には希望があるという演出もされたかと思います。
確かに、Webマーケティングは大事・教える人がいないと脱線して諦めてしまう、ということに関しては、もちろん大事といえば大事です。
しかし、だからといって大学生が50万円の支払いをするのは高すぎると感じます。
今の時代、数万円もあればちゃんとしたノウハウも手に入りますし、 そもそも、たかだかビジネスごときで借金背負ったりする必要もあるのかと思うところです。
ただ、これらは私の主観です。 彼らに会ったこともないですし、 有益なプログラムなのか詐欺なのか悪徳商法なのかもわかりません。
まともな商売をされている可能性もあるので、 Aさんの文面からだけでは判断がつかないところです。
また、仲間がいる環境が大事というのは事実ですし、 高額な支払いをすればやる気がでるというのもあります。
なので、ここで彼らのことを否定はしません。 それはただの営業妨害ですので。
結局のところ、
- 「商品の内容が不明瞭なわりに高額である」
- 「出会ったばかりの人に50万円を払えるほど信用できるのか」
この事実をどう捉えるかだと思います。
ぜひとも参考にしてみてください。
と、このような返信をしました。
それでは、Aさんへの返信でもお伝えしたとおり、
- 「商品の内容が不明瞭なわりに高額である」
- 「出会ったばかりの人に50万円を払えるほど信用できるのか」
この2つの要素をクリアできるかどうかがとても大事ですので、それぞれ解説していきますね。
「商品の内容が不明瞭なわりに高額である」
なにかしらの商品・サービスを購入するのであれば、通常の場合、内容をよく説明してもらい、価格が妥当だと感じた上で購入するという手続きを踏むのが一般的です。
服を買う時も、車を買う時も、家を買う時も、通常は、商品やサービスについてきちんと説明を受けてから、購入を決断しますよね。
さて、ここで、あなたも考えてみてください。
「3ヶ月以内であなたを絶対に稼がせます。ただ、そのやり方はお金を払ってくれたら教えます。それでは50万円でどうですか?」
なんて言われたらどう思いますか? 死ぬほど胡散臭いですよね(笑) なんで先に言わないの?と思うはずです。
商品の内容も教えてくれないのに、数十万円のオファーをするなど、通常のビジネスではありえません。
ただ、都内でも頻発しているらしい、大学生や新社会人を狙った怪しいビジネスの勧誘では、販売者の夢や理想を語ったり、過去の苦労話をしたりして見込み客の興味や共感を引き出し、信頼関係を築いた上で、売りたい商品・サービスのオファーをしてくるので、商品内容が不明瞭で高額商品であっても、ついつい心が惹かれてしまうものです。
しかも、大学生や新社会人は社会経験が少ないため、目の前で巧みなセールスを仕掛けられるとすぐに信じてしまう傾向にあります。
さらにいえば、地元から一人で上京してきて精神的なよりどころがほしい大学生にとっては、自分を理解してくれたり共感できる思想を持っている人につい興味が湧くのも無理はありません。
くれぐれも煽られて購入を決断しないように、サービス内容と価格の妥当性をよく考慮してみてください。
「出会ったばかりの人に50万円を払えるほど信用できるのか」
そして、必ずおさえておいてほしいのが「出会ったばかりのよくわからない他人を心から信用できるか?」と自問することです。
目の前で繰り広げられる巧みなセールスによって、情動的に商品をほしくなってしまうのは思考することではありません。それは、扇動によって感情的に煽られただけです。
そもそも、うまいセールスマンは、見込み客を扇動するのが上手です。
- 「これが最後の一個です!」
- 「先に買った人は成功しています」
- 「意識の高いごく一部の人に向けて特別なご案内です」
といった感じで、見込み客の感情を沸き立たせる言葉やフレーズを使って巧みにセールスしてくるわけです。
もちろん、そういったセールスがダメとは言いませんし、違法でもなんでもないとは思います。
(というか、営業マン向けのビジネス書を読むと、上に書いたようなテクニックがわんさかと紹介されています笑)
ただ、大事なのが、巧みなセールスに心踊らされて、一時の沸き立った感情で購入を決断しないことです。
出会ったばかりの目の前の人は、本当に自分の大切な大切な大切なお金を差し出すのに妥当な人物なのか?
これを自問自答することです。
決して、限定何人ですとか、みんなやってますよとかいうセールストークで決めるのではなく、相手を心から信用できると頭でしっかりと認識することが必要と言えます。
ぜひとも、意識してみてください。
怪しいネットビジネスの勧誘の断り方とは?
それでは次に、怪しいネットビジネスに勧誘された時の断り方をご紹介します。断り方としては、以下の2つの方法が有効です。
- 個人情報がばれていないなら、そもそも商談の席に行かない
- 信頼できる友人(できれば大人)にお願いして、できるだけ多い人数で商談の席に行く
というわけで、それぞれ解説しますね!
断り方その1 個人情報がばれていないなら、そもそも商談の席に行かない
これはそのままです。
相手に個人情報(住所、本名、所属大学や学部・学科、LINEのメインアカウントなど)がばれていないのであれば、そもそも商談の席に行くべきではありません。
「自分は断る勇気があるから大丈夫!」と思っていても相手はプロです。いざ、目の前で対峙して複数人数で長時間にわたって説得され続けたら、普通の人はメンタルがやられて相手のペースにもっていかれます。
というか、今こうして情報発信している私でさえも、複数人にセールスをごり押しされたら断れるか不安ですね^^;
逆切れされたらどうしようとか、断ったら逆恨みされるかな、こんなにも時間を使ってもらったし悪いかな…、といった不安があります(そう思わせるのが相手の手法なんでしょうが)。
そういうわけで、そもそも断る自信がないなら、商談の席には行かないようにしましょう!
断り方その2 信頼できる友人(できれば大人)にお願いして、できるだけ多い人数で商談の席に行く
ただ「既に大学名も名前もばれているんです・・・」と言った場合にはどうすればいいか?
これの答えは「できるだけ大人を交えて相手より多い人で商談の席に行くこと」です。
ここでのポイントは、大人を交えるということと相手より多い人数という点です。
実際、大学生や新社会人を狙っている怪しいビジネスマンは、若くて経験も浅い無知な若者ならば、どうにかして丸め込めると思っているわけです。
そこにどうでしょうか? 40代の経験バリバリなビジネスマンの先輩が現れたりしたら、相手は必ず意表をつかれて驚くはずです。
しかも、それが3人とか4人で行ったらどうなるか?
「俺たち二人で説得したらなんとかなるぜ。大学生なんてちょろいぜ!」と思って余裕の表情で商談の席で待っていたら、4人の大の大人を連れて大学生がさっそうと現れるではありませんか!
となればそりゃ驚きますし、たじろぎますよ(笑)
実際、こういった交渉事のシーンでは「数」というのはものすごく力をもちます。数の心理と言うか、とにかく多いほうがいいんです。
心理的に、自分らよりも多くの相手に対峙するのってものすごくストレスがかかるので、普段の営業トークもうまくいかなくなったりするものです。
そして、数で優っているということは安心感につながるので、冷静で客観的になることができます。
そうすれば「よくよく聞いてみれば、これってどう考えてもおかしいだろ」と気づくことにもなるんですね。
というわけで、もしもあなたの個人情報が相手にばれているのであれば、信頼できる大人をできるだけ多く巻き込んで複数人で対応してみてください。
「自分一人じゃ判断つかないので、一緒に話を聴いてもらおうと思い先輩も連れてきました!」と無垢で無邪気でかわいい大学生を装い、最強の布陣で臨めば対処としては万全です。
そのうえで、もう一度しっかりと商品内容や条件、価格の妥当性を冷静に聞いたうえで、最終的な判断をすればよいと思います。
怪しいネットビジネスの勧誘には要注意!
というわけで今回は、大学生が怪しいネットビジネスに勧誘された時の対処法と断り方についてでした。
まぁ、ここまで話しておいてなんですが、こういった勧誘の全てがダメとか悪徳だとかそういうことではありません。
高いから詐欺というわけでもないし、正直、今回質問をくれたAさんが受けたセールスが詐欺なのか有益なのかはわかりません。
ただ、数としてはネットビジネスの勧誘には詐欺的なものや悪徳商法が多いということです。
というわけで、あなたももしもこういった怪しいネットビジネスの勧誘を受けているのであれば、ぜひとも参考にしてみてください^^
それでは、最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
結城